人間関係の心理のあれこれ

人間関係が怖いを楽にする方法についてつらつら綴っていきます。

凶暴性に歯止めがきかない

キレやすい子どもという呼び方は、ちょっとしたストレスで攻撃的な行動を起こし、それが制止できない、という特徴からきています。
この症状に関連して、セロトニン神経と攻撃性との関係をみた実験があります。
薬でセロトニン神経を破壊したラットでは、飼育ケージにマウスを入れると、それを殺して食べるという、非常に攻撃的で残忍な行動が現れるようになります。
この行動はセロトニン合成を回復させると、起こらなくなります。


したがって、セロトニン神経が障害されると、攻撃的で暴力的になり、それが止められないという問題が発生することになります。


常識では考えられない凶悪犯罪を起こしてしまった子どもというのは、攻撃的で暴力的な行動を止められないという側面をもっていると考えられます。


すなわち、セロトニン神経が極度に障害された状態に近いと言えます。
そうした子どもの生活環境をマスコミ報道などで見ると、往々にして「自分の部屋(殻)に閉じこもる日常とゲーム漬けの生活」が確認できます。


したがって、こうした環境が、セロトニン神経を弱らせ、キレやすい子どもを生む温床になると考えられます。