人間関係の心理のあれこれ

人間関係が怖いを楽にする方法についてつらつら綴っていきます。

ピーター・パン・シンドロームのルーツと、その四つの基本症状

ピーターパンシンドロームのルーツをさぐると、子ども時代、それもかなり幼い頃にまでさかのぼる。
ただし、その症状が現れるのは、いわゆる思春期まで、12歳前後である。


12歳から18歳までの、まだ永遠の若さの夢を諦めきれない少年に、「無責任」「不安」「孤独」「性役割の葛藤」の四つの症状が現れる。


いずれも現代社会が家族、最終的には子どもに及ぼすストレスの所産である。


18歳から22歳までの間に、さらに新しく「ナルシシズム」と「男尊女卑志向」の二つの症状が現れるが、これらは四つの基本症状がその母体になっている。
この新たな二つの症状によってピーターパンシンドロームは決定的なものになり、次にクライシス・ピリオドを迎える。


この危機の間に青年は現実に直面し、それまで長い間信じてきたマジカルシンキングを止め、自分の中核になるような自我を発達させねばならない。
それができない者は、おそらくずっと、いや一生、ピーターパン人間として暮すことになる。