人間関係の心理のあれこれ

人間関係が怖いを楽にする方法についてつらつら綴っていきます。

父親の怒り

ビリーの失くし物が父親を怒らせた。
「お前、金のなる木があるとでも思っているのか。それとも、そんなこと考えたこともないのか。ビリー、いったい、これはどういうことなのか説明してみろ」


ビリーは怯えて鳴き声で言う。
「ボクわからない。つい忘れてしまうんだもの」
「つい忘れる、だって?パパが買ってやった高いもの、片っ端からなくしてしまったじゃないか」


父親にやっつけられて、ビリーは頭を垂れ、何も言わない。「・・・」


「質問に答えろ!パパを怒らしてそんなにおもしろいのか、言ってみなさい!」「わからない」


父親が高圧的に出れば出るほど、ビリーは頑固におし黙る。


母親との場合でも、父親との場合でも、ビリーは追いつめられると「わからない」を繰り返すほかなくなる。


両親はなんとか彼に立ち向かおうとするが、しまいには、どうやってもパアになってしまう。