人間関係の心理のあれこれ

人間関係が怖いを楽にする方法についてつらつら綴っていきます。

バック博士が提唱する夫婦喧嘩・八つの鉄則

偏見に満ちた物の考え方が、両親の気持ちを離反させ、子どもはその狭間に立たされることになる。
夫婦はお互いの心の内を読もうとしたり、相手の動機を憶測し合うようになり、それでますます夫婦関係を悪化させるという悪循環が生じてしまう。


あなたとあなたの配偶者が、お互いの気持ちをもっとよく知ろうという勇気を持ち、自分とは違う物の見方を冷静に受け入れる姿勢ができれば、お互いに心にゆとりをもって相手の欠点を話し合うことができる。
まず、雰囲気を変えることが必要だ。


あなた方の夫婦関係の中に、そうした新鮮な空気が吹き込まれれば、ピーターパン人間の成長も促され、夫婦の新しい生活も道を開くことになる。


あなたが、相手に打ち明けることなく不平を抱き続け、相手の知らない企てを持ち続けるなら、二人のあいだにはすに諍いが起こってしまう。
そうした秘密は、お互いに対するフラストレーションを蓄積させ、大変な緊張を作り出してしまう。


こうした諍いがあっても、それを少しでも実りあるものにするためには、悪くなってしまっている状況をさらに悪化させるような言動は極力、慎むことが必要だ。
そこで、ある医師が書いた本をお勧めしたい。
この本は、夫婦にフェアな喧嘩の方法を教えてくれる。


ただし、すべてのハウツウ本と同様、ジョージ・バック博士の『親密なる敵』というタイトルのこの本は、悪用される可能性がある。
つまり、夫婦関係の改善に役立てようという気持ちのない喧嘩だと、この本の内容はマイナスに働いてしまうわけだ。


しかし、もしあなたが建設的な変化を求めて読めば、この本の中に人付き合いが怖いを攻略する金鉱を発見できることだろう。


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人付き合いが怖いとは


バック博士は、「子どもをめぐっての夫婦喧嘩は、たいてい夫婦間の別のトラブルが原因であり、子どもは、ただ戦場にされているだけだ」と述べているが、もしあなたが『親密なる敵』を、夫婦がフェアに闘う助けとして役立てたければ、バック博士のその本から抜粋した、次のいくつかのガイドラインを参考にしてほしい。


1.自己の信念や気持ちを照らして、あなた自身の不安や不満を述べる責任がある。その際、自分の立場をできるだけ明確に述べること。


2.”フェア”な喧嘩とは、実際には大人のマナーで、真剣に議論しあうことである。


3.憎らしい、愛想が尽きたといった感情をあらわすのを恐れないこと。
愛し合うのは簡単だが、大切なのは喧嘩を上手にするコツをつかむことだ


4.妥協は”フェアな喧嘩の、当然の副産物である。


5.相手の弱点を衝いて相手をやっつけるのは、破壊的な結果を招きやすい。
相手を傷つけるだけの目的で、過去の出来事を暴きたてると、次にあなたが同じことで仕返しされることになる。


6.夫婦間のセックスの不満を喧嘩の種にする時には、とくに慎重にしてほしい。
どうしてもアンフェアなマナーになりやすい。


7.相手の話をよく聞くことが”フェア”な喧嘩には絶対に必要。「キミはボクに何を言おうとしているの?」「それはどんな意味なの?」「キミの話をボクがどう理解したか、ボクに喋らせて」-この三つのことばが、とくに重要だ。


8.結論が出なかったり、お互いに弱点を突っつき合うような結果になったら、二人の喧嘩を診断してくれるカウンセラーの助けを借りることも考えてみよう。