人間関係の心理のあれこれ

人間関係が怖いを楽にする方法についてつらつら綴っていきます。

あなたのこんな態度が、「喜び」を遠ざけている

喜びを遠ざける態度


日常生活でも、人々が本当に不満な理由は、彼らが不満と言っていることの他にあることがある。



それなのに妻が悪いの、夫が悪いのということに、自分の不満の原因を求める。



格差社会だの政治の腐敗ということに、自分の不満の原因を求める。



格差社会や政治の腐敗は事実だから、ついその人の不満が正しいように思ってしまう。



しかし本当の不満は、その人が自己実現していきていないこと、個性化の過程に失敗したこと等々である。



自分が自己実現する努力をしていないことを棚に上げて、上司がひどい、給料が安い、格差社会が悪い、妻が悪い、夫が悪い、政治の腐敗が悪いと叫んでも、人は幸せにはなれない。




もちろん不満ばかりではない。



不安についても同じである。



本当に不安な理由は他にある。



それなのに、何かもっともらしい不安の理由をあげる。



例えば、何だかわからないが不安でしょうがない高齢の女性がいる。



しきりに息子夫婦のことが心配だという。



しかしその女性の話は抽象的で、息子夫婦の不和のイメージがつかめない。



「息子さんがあなたに何か、自分の妻の文句を言ってきているのですか?」と聞いてみると、息子はお嫁さんのことで嘆きにきているわけではない。



息子夫婦を調べてみると決して不和ではない。



つまりその母親、原因がわからないまま何か大きな不安を持っている。



その不安に対処できない。



そこで、自分の不安の原因を、息子夫婦の不和ということに求める。



こういうことはよくある。



「子どもが不登校で」と悩む。



同じように不登校の話が具体的ではない。



長く話していると何を言っているのだかよくわからなくなる。


調べてみると、ときに学校に行くのを嫌がる程度のことである。



実は自分たちの夫婦関係がうまくいっていないことからくる不安の原因を、子どもの不登校に求めてしまう。



子どもは不登校ではないのに、不登校にしてしまう。



もっとひどい母親は、「うちの子どもは発達障害です」と言う。



調べてみると、子どもは発達障害ではない。


意識的に動作をゆったり大きくしてみる


気持ちを静めようとするときに、わたしたちはよく無意識のうちに深呼吸をすることがあるが、これは生理的にみても故のないことではない。


気が動転していたり、また、極度に緊張しているときに、深呼吸などすることで、意識が動作に向けられ、緊張感がとれるというわけだ。


もともと人間はせかせか、こまごま動いているときには気持ちのほうもせわしない状態になっているものだ。


逆に、緊張したり不安感にとらわれているときには、動作のほうも落ち着かなくなる。


気持ちと動作は密接に結びついているというわけだが、この点を考えれば、緊張したり、イライラしたり、不安感にとらわれたときは、意識的に動作をゆったりと大きくとるように心がけると、意外にたやすく冷静さを取り戻せることになる。


大股でゆっくり歩く、時間をたっぷりかけて食事をするなど、何でもよいからゆったりとすることが大切なのである。


人間には呼吸という自然なリズムがある。


その人間がいちばんリラックスできる状態は、自分の呼吸のリズムにすべての動作が合っているときだという。


イライラしたら、まず深呼吸をして、動作を大きく、ゆっくりしてみればいい。


気持ちが静まると同時に、失敗も少なくなるはずだ。