毎朝、鏡に向かってニッコリとほほえんでみる
山岳小説、歴史小説を多く手がけた新田次郎氏の生前のエピソードを一つ。
遠藤周作氏によると、「比叡山の悪僧」のような顔で、遠藤氏が話しかけてもムーっとしたその表情は変わらず、非常にとっつきにくい印象を与えたそうだ。
そこで「もうちょっと人の顔を見てニッコリと笑いなさい」と忠告したところ、つぎにパーティで会った時、「遠藤さん、これでいいか」と笑いかけてきたが、そのぎこちない笑顔になんとも言えない愛嬌があったという話を、ある雑誌で遠藤氏が紹介していたことがある。
このように、人間の印象などというものは、笑顔一つで大きく変わる場合が少なくない。
テレビタレントなど茶の間の人気者に、笑顔がじつに感じがいいという点が共通していることからも、相手に親しみと明るさを感じさせる”笑顔の効用”が大きいことがわかる。
この”笑顔の効用”を生かすには、たとえば毎朝、ヒゲをそったりするために鏡に向かうとき、ニッコリほほえんでみるといい。
気分がなごんでくるし、その笑顔を人と会うときに忘れないようにすれば、それだけでも明るい人だと印象づける効果がある。
こうした「あの人は明るい人だ」という周囲の”評価”が知らず知らずのうちに、あなたを明るい人に変えてくれるはずだ。
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