リラクゼーションストレッチの方法
ストレスマネジメントに有効なリラクゼーションのストレッチのやり方を述べたいと思います。
1.いつもゆったりとした自然な呼吸を続ける。何でも一生懸命根詰めてやる癖の私たち日本人は、こんなときも思わず息をとめていきんでやりがちである。
2.号令に合わせて勢いよく反動をつけて動かしたりせずに、できるだけゆっくり動かすこと。
3.他人の動きを見て、それ以上頑張ろうとしたりはしないこと。とかく他人との比較や優劣のために身をやつすことは、本質的に緊張をたかぶらせる以外の何物でもない。
4.ふだん忘れていた自分のからだのあちこちからの感覚を楽しみながら行なうこと。そして心地よい緊張を感ずるところを限度として、それ以上は無理をしないこと。
5.体を元に戻すときは、動きに合わせ息をゆっくり長く吐きながら力を抜いていく。以上がストレッチングのコツである。このコツをわきまえたうえで、次のような動きで筋肉をストレッチさせる。
1.上半身をのばす。両手の指をお互いに組み合わせて頭上高く伸ばす。十秒間ほどそのままにしてから、息をゆっくり吐くと同時に両手を離し、力が抜けていくのをよく味わいながらおろしていく。
2.首をゆっくりまわす。20~30秒くらいかけてやっと一周するくらいのゆっくりした速度で行なう。このとき、目は閉じない。一周したら反対まわりでもう一度・・・。首をまわすにつれて顎、頸、肩にかけて様々な筋肉が次々に張ったりゆるんだりしていくのをよく味わう。
3.両手はだらりと両脇に下げたまま、両肩をギューッと上方に挙上させる。まさに”いかり肩”というわけである。ちょうど甲子園でキャッチャーが、ピッチャーに肩の力を抜くように自分の両肩を上げ下げしてみせたりするのと同じように・・・。ただストレッチングの場合はすぐおろさずに、しばらく上げたままでいてからおろすのである。
仕事中や運転中にふとこのストレッチングをしてみると、自分の肩が知らず知らずのうちに力が入っていたことに気がつく場合が多い。
肩こりに対して、按摩やマッサージでほぐすことは有効だが、自分から気がついて力を抜くことで楽にできるのが一番よいのである。
肩こりの人にとっては必須のストレッチングといえよう。
4.両手を背中にまわして指を組む。両手を後方にギューッと伸ばして、胸の筋肉が左右それぞれ後方にひっぱられるように伸ばしてやる。十秒間ほどそのままにした後、息を吐きながら力を抜いて両手を前に戻す。
5.からだのひねり。左の腿を右の腿の上にのせて足を組む。首や腕、両肩などの上半身は足とは反対の左後方にゆっくりまわしていく。ちょうどからだ全体をタオルを絞るときのような感じでひねる。思わず息をとめたりせず、無理をしない程度の限界にきたらそのままの姿勢を十秒間ほど保ち、その後からだがほぐれる感じをよく味わいながらゆっくりと力を抜いて正面に向き直す。今度は反対に。
6.腰痛に効くストレッチ。椅子に坐ったまま片方の足のかかとを椅子の上にひき上げ、その足の膝を両手でかかえこみ、背から頭までまるめるようにこごめる。片方が終わったらもう一方も行なう。あたかも胎児のように身をまるくして後頭部から頸部、背中から腰さらには大腿の裏側まで筋肉がひっぱられるように伸びるのを心地よく味わうとよい。
7.ときには椅子から立ち上がって、壁や机を利用してアキレス腱を伸ばしてみるのもよい。
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