人間関係の心理のあれこれ

人間関係が怖いを楽にする方法についてつらつら綴っていきます。

怠け癖への対策

〇子どもに雑用を言いつけ、その仕事に責任を持たせるために、躾のルールを強化しよう。
一度命令したら、それを変更してはいけない。
方針を決めたら、徹底的に実行させることが大切だ。
年長の子どもには勉強、勉強を連発しない。
勉強時間を決めておいて、その時間内できちんと勉強を進めるように責任を持たせる。


子どもの代わりをしてやったり、子どもの重荷を軽くしてやろう、責任を持たないですむようにしてやろうなどという態度は禁物。
なぜなら、そんなふうにやってもらえると彼が思い込んでしまうのが最大の災いの種だからだ。
彼にこの種の安易な逃げ道を与えてはいけない。


〇子どものお小遣いは、最小限必要なものだけに減らしてしまったほうがいい(場合によってはゼロにしてしまう)。
とくに、10代の子どもの場合にはそのほうがよい。
自分の家のまわりで得られるどんな仕事でもいいから、自分で働いてお金を得よう―子どもがそういう気持ちになったら、できるだけ仕事を見つけてやり、自分でお小遣いを稼ぐ習慣を身につけさせたい。


〇次のような働きかけによって、何でもすぐに途中で放り出してしまうような、意志薄弱な態度を直す努力をしてみてはどうだろう。


ひとたび、何かに着手しようと子どもが決心したら(音楽のレッスン、あるいはスポーツの練習)、目標を決め、一定の段階までちゃんと達成するまでは、絶対に途中で投げ出すことを許さない。
もしも何かの理由で途中で投げ出したりすれば、彼の自由を大幅に制限してしまう。
逆に、目標を達成した場合は、たくさん褒美をやる。


人付き合いに対して怠けを厳しく過保護、干渉すると、人付き合いが怖い青年になる可能性もある。


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〇父親へ
どうやって目標を決め、計画を立て、その成果を評価するか、そのやり方を息子に教える。
さらに、問題解決の方法も示してやる。
この問題解決の方法は、自分が一人前ではない、という息子の気持ちを軽くする役割を果たすので、とても貴重なレッスンになる。


〇母親へ
知らず識らずに発している、子どもの罪悪感を刺激するような言い方を控える。
「お母さんを苦しめたいのね」とか、「お手伝いしたくないんでしょう」「どんなに私を傷つけているか、あなたにはわかんないのね」などとうらめしそうに言うと、子どもは罪悪感を刺激されて、絶望的になる。


しまいには「もうどうなってもいい」という態度を身につけるようになる。

バック博士が提唱する夫婦喧嘩・八つの鉄則

偏見に満ちた物の考え方が、両親の気持ちを離反させ、子どもはその狭間に立たされることになる。
夫婦はお互いの心の内を読もうとしたり、相手の動機を憶測し合うようになり、それでますます夫婦関係を悪化させるという悪循環が生じてしまう。


あなたとあなたの配偶者が、お互いの気持ちをもっとよく知ろうという勇気を持ち、自分とは違う物の見方を冷静に受け入れる姿勢ができれば、お互いに心にゆとりをもって相手の欠点を話し合うことができる。
まず、雰囲気を変えることが必要だ。


あなた方の夫婦関係の中に、そうした新鮮な空気が吹き込まれれば、ピーターパン人間の成長も促され、夫婦の新しい生活も道を開くことになる。


あなたが、相手に打ち明けることなく不平を抱き続け、相手の知らない企てを持ち続けるなら、二人のあいだにはすに諍いが起こってしまう。
そうした秘密は、お互いに対するフラストレーションを蓄積させ、大変な緊張を作り出してしまう。


こうした諍いがあっても、それを少しでも実りあるものにするためには、悪くなってしまっている状況をさらに悪化させるような言動は極力、慎むことが必要だ。
そこで、ある医師が書いた本をお勧めしたい。
この本は、夫婦にフェアな喧嘩の方法を教えてくれる。


ただし、すべてのハウツウ本と同様、ジョージ・バック博士の『親密なる敵』というタイトルのこの本は、悪用される可能性がある。
つまり、夫婦関係の改善に役立てようという気持ちのない喧嘩だと、この本の内容はマイナスに働いてしまうわけだ。


しかし、もしあなたが建設的な変化を求めて読めば、この本の中に人付き合いが怖いを攻略する金鉱を発見できることだろう。


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バック博士は、「子どもをめぐっての夫婦喧嘩は、たいてい夫婦間の別のトラブルが原因であり、子どもは、ただ戦場にされているだけだ」と述べているが、もしあなたが『親密なる敵』を、夫婦がフェアに闘う助けとして役立てたければ、バック博士のその本から抜粋した、次のいくつかのガイドラインを参考にしてほしい。


1.自己の信念や気持ちを照らして、あなた自身の不安や不満を述べる責任がある。その際、自分の立場をできるだけ明確に述べること。


2.”フェア”な喧嘩とは、実際には大人のマナーで、真剣に議論しあうことである。


3.憎らしい、愛想が尽きたといった感情をあらわすのを恐れないこと。
愛し合うのは簡単だが、大切なのは喧嘩を上手にするコツをつかむことだ


4.妥協は”フェアな喧嘩の、当然の副産物である。


5.相手の弱点を衝いて相手をやっつけるのは、破壊的な結果を招きやすい。
相手を傷つけるだけの目的で、過去の出来事を暴きたてると、次にあなたが同じことで仕返しされることになる。


6.夫婦間のセックスの不満を喧嘩の種にする時には、とくに慎重にしてほしい。
どうしてもアンフェアなマナーになりやすい。


7.相手の話をよく聞くことが”フェア”な喧嘩には絶対に必要。「キミはボクに何を言おうとしているの?」「それはどんな意味なの?」「キミの話をボクがどう理解したか、ボクに喋らせて」-この三つのことばが、とくに重要だ。


8.結論が出なかったり、お互いに弱点を突っつき合うような結果になったら、二人の喧嘩を診断してくれるカウンセラーの助けを借りることも考えてみよう。

人付き合いが怖いとは

人付き合いが怖いとは


人付き合いが怖いとは、人付き合いの怖さから逃げて逃げて逃げ回った結果である。


違う言い方をすれば、本来の自然体の自分とは違う自分を出して出して出し回って、苦しくなっていることである。


格好つけた人付き合いをし続けると、自他の言動に敏感になる。


自他の言動に敏感になるとは自身の無意識は自然体な自分を人付き合いで出すことを求めていることなのだが、その無意識のSOSを無理し続け、さらに格好つけた人付き合いを続けると、やがて人付き合いが怖いと思うようになってしまう。


  • 大勢の人前でスピーチをする時、声が震えてしまうのが怖いといったスピーチ恐怖
  • 偉い取引先との会食で過緊張してしまい、食事が喉を通らなくなり食事できないという会食恐怖
  • 人前で文字を書く時手が震えてしまい、うまく文字が欠けない書痙
  • 人前で電話すると過緊張してしまい、恐怖を感じる電話恐怖
  • 他人から見たら自分の顔は醜いのではないかという醜形恐怖
  • 自分の視線や他人の視線が気になってしまう視線恐怖

これらのような人付き合いが怖いという心理状態を医学的に社交不安症、昔は対人恐怖症などと呼称した。


スピーチで話す時、声が震えてしまう。
声が震えてしまうのが本来の自然体の自分である。


もう少し突っ込んだ話をすれば、大勢の人の前で話すことは、遺伝的に危機を感じる。
危機を感じるということは、体が緊張状態になることである。


つまり、大勢の人の前で話すことに緊張してしまうことは当たり前のことなのだ。


慎重になると言ったら分かり易いかも知れない。


そこで、緊張しないことがスマートだ、格好が良いと思い、恐怖に蓋を締めて、震えないように話そうとすると、恐怖は大きくなる。


柳の葉が風にそよいでいる。抵抗はしていない。
しかし、柳の葉が風に逆らおうとすると苦しくなる。
自然体ではない。


人付き合いも同じ仕組みである。


スマートに格好良くみられたいと思い、無理な理想で演じた自分で人付き合いすると、人付き合いが怖くなる。


人付き合いが怖い原因
人付き合いが怖い原因は主に二種類ある。


遺伝
人の脳にはセロトニンというホルモンがあり、このセロトニンを脳内で伝達しその受け皿となるセロトニントランスポーターがある。


そのセロトニントランスポーターは二種類に分かれ、さらにその組み合わせによって、決定付けられる。


l遺伝子は外向的でポジティブ遺伝子。


s遺伝子は内向的でネガティブ遺伝子。


ll、ls、ssの組み合わせで決定される。


llはとても外向的でポジティブである。


ssはとても内向的でネガティブである。


よって人付き合いが怖い原因だけで考慮するとllは人付き合いに明るい。
そして、ssは人付き合いに後ろ向きである。


しかし、人類発展の足跡から考えると、ll遺伝子が絶対良いとは限らない。


例えば、ll遺伝子の人は、人付き合いが怖い観点からいうと大勢の人の前に出ることによって命を狙われたりする。


仲間内におしゃべりが過ぎ、群れから追い出される可能性もある。


その点、ss遺伝子の人は、大勢の人の前で誰かに狙われていないか慎重になる。
仲間内で話す時、距離を置くことで、命を狙われないで済む。


しかし、人付き合いが怖くなる要素が大きい。


sl遺伝子はその中間である。


バランスが良い。


教育環境
人付き合いが怖くなる原因の二つ目が教育環境である。


乳幼児期に泣いているのを親が抱っこしてあやしてくれるとエンドルフィンというホルモンが分泌され、安定した愛着が育まれ、自己肯定感が育まれ、将来的に対人関係で自信を持つことができる。


逆に、乳幼児期に泣いているのを放置したり、お腹が空いているのにご飯をあげなかったりするなど、ケアが希薄だと愛着が不安定になり、自己肯定感が低く、将来的に対人関係で自信を持つことができないことに繋がる。


また、小さい頃、嫌いな食べ物があり、残そうとする。
しかし、親は残すことは悪いことだと、食べさせようとする。
残したら、暴力を振るったり、叱ったりする。


そして、大人になって、取引先の偉い人達との会食に行くようになる。


すると、残さず全部食べないと失礼になると、自らにプレッシャーを課す。


すると、食欲が全くなくなって、食事が喉を通らなくなる。


人付き合いに必要な挨拶も堂々としなければならない、と不安になる。


試験の例を挙げよう。


小さい頃、赤点を取ると親に怒られるからテストの点を親に報告するのに、尻込みしてしまった。
そして、親に喜ばれるからがむしゃらに勉強をした。


しかし、試験当日、お腹が痛くなる。
試験中は教室から出れない。
それで余計お腹が痛くなる。
恐怖で青ざめる。


こういった、教育環境が原因で人付き合いが怖くなったり、心に不調をきたすことをアダルトチルドレンや愛着障害と言ったりする。


人付き合いが怖いからの卒業


怖さを受け入れる


人付き合いが怖いことから抜け出すには、その怖さを受け入れ、体験することが必要である。


つまり、自然体の自分で生きるということだ。


人前でスピーチをする時に震えてしまうことを体験し、受け入れる。


もっと大袈裟に言うと、人前で大いに震えて、それを何度も繰り返すということだ。


すると、恐怖はスッとなくなる。


会食恐怖の人は、
出されたご飯を一切食べず、全部残し、それを何度も繰り返すということだ。


これらの方法を暴露療法と言ったりする。


本来の自然体の自分で人付き合いをすると生きるのが楽になる。
自然体の自分でいると、周りが客観視できるようになる。


なぜなら心理的距離が離れるからである。


他者との間にピンと張った神経が緩むということだ。


勇気を育む安全基地と客観視

怖い取引先の人達との会食でほとんど手をつけずご飯を残すということはやっぱり勇気が必要である。


その勇気を育むヒントとしては、なるべく一緒にいて楽な人と接する機会を増やすことだ。


怖い取引先の人とではご飯は食べられないが、気心知れた友人とコンビニ弁当なら一緒に食べることができる。


その気心の知れた友達を安全基地という。


ここで、わかってくるのが問題は自分だけではなく、怖い空気を作り出す取引先の人にもあるということだ。


つまり、気心知れた友達より怖い取引先の人が嫌なのである。
実は、それは自分だけではなく、世間の他人全員が思っていることである。


誰でも一緒にいて楽な人達を選ぶ。


世間はそんな集合体なのである。


しかし、生活していく以上、そんな嫌な場面は訪れる。


そんな時は、緊張してます嫌だなという雰囲気全開で臨んでOKなのだ。


薬の使用


人付き合いの怖さが深刻な場合、恐怖を取り除く薬を使用することも一つの手だ。


大勢の人の前で話すのどうしても怖くて逃げだしてしまうようなら、恐怖を減らしてくれる薬を使用して、ハードルを下げてあげる。


そして、成功体験を重ねる。


私自身も、試験の時に使用した抗不安薬が魔法のように効いたので、この薬を開発した人に本当に感謝した。


それは、数学の試験開始の10分前位である。


私は、段々不安が膨れ上がってきて恐怖に支配されていた。


そして、本当に薬なんかが効くのか、と疑問を持ちつつ、頓服用の薬を一粒飲み込んだ。


すると、一分も経たないうちに、恐怖がスッと魔法のように消えた。
これには本当に驚愕した。


しかし、ここには注意が必要なのだが、薬に頼り過ぎないのがポイントである。


冒頭にも述べたが、本来の自然体の自分で人付き合いをするなら、恐怖から逃げるための薬は逆のことを示している。


つまり、薬は本来いらないのだ。


再びの言葉になるが、恐怖に直面し、受け入れることが根本的解決策なのである。


薬を使う場合は薬をどれだけ減らせるかが人付き合いが怖いという気持ちから解放されるポイントである。